庄原市ご近所のこだわり米、髙橋農園 髙橋 努さん(高野町)

庄原市広報紙「広報しょうばらNo.94(2013.1月号)」より

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消費者の喜びが生産者の喜び

「コメ作りはいかに手を掛けてやるか」。コメ作りにかける思いは人一倍の髙橋さん。
米コンクールの国際大会で8年連続入賞したその秘訣を「こうすれば食味が良くなるという確証はないが、何よりも土作りが大切」と話します。
髙橋さんは12年前からもみ殻を発酵させて作った堆肥を利用し、一反の田んぼで出来るワラやもみ殻、ヌカなどの廃棄物をそのまま一反に返す自然循環型農業を実践しています。
 
「もみ殻堆肥の効果はすぐには出るものではないが、続けることで粘りのある土になり、水もちのいい田んぼになる」と髙橋さん。これに含まれる有機酸が雑草を抑制する効果を持つことから、減農薬にもつながるといいます。
また、苗作りにもこだわり、しっかり根付く軸が太く強い苗を育てるため、種もみの選別から水管理まで納得いくまで手を掛けます。
こうした手塩にかけたコメを平成17年からコンクールに出品している髙橋さん。「あれだけ大きな規模の中で認めてもらえること。そして1年に一度表彰の仲間と手を握られる感動があるから、また1年がんばれる」と話します。
昨年、山内自治振興区がいっちゃんうまい賞を獲得したことも刺激になっています。「山内さんの受賞は庄原市にとって大きい。この入賞で庄原の知名度が上がり、評価が上がっていくのでは」と期待をかけます。
 
一方で「おいしいコメができる地域だと思っているところも、どうすればお客さんに喜んでもらえるものができるのか、という視点でコメ作りをしていく必要があると思う」と指摘。そのためには、人よりいいものを作りたいという気持ちや、そのために
いろんな人の話を聞き、知識を増やし、その中で何が出来るかをしっかり考えていくことをポイントに挙げます。「せっかく作るコメ。消費者においしいと評価してもらえるコメにこだわることで、もっと庄原のコメは伸びると思う」。髙橋さんは自身の
経験が少しでもコメ作りに役立つヒントになればと思っています。


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